2011年1月23日発行


目次

☆平成22年度 第11回全国中学生創造ものづくり教育フェア閉幕!
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 ★第11回全国中学生創造ものづくり教育フェア続報
 ★めざせ!「木工の技」チャンピオンの受賞者決定!
  ★その他のコンクールの様子
 ★上野調査官による新指導要領対応の評価の実践についての講演
  編集長の勝手に総評
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☆平成22年度 第11回全国中学生創造ものづくり教育フェア閉幕!
 
★第11回創造ものづくり教育フェア続報
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 2011年1月23日(日) 東京の新木場タワー、銀座中学校、女子栄養大学駒込キャ
ンパスにおいて開催されていました第10回全国中学生創造ものづくり教育フェア
が本日閉幕した。
1月23日(日)は生徒作品コンクール、めざせ!「木工の技」チャンピオン、「豊
かな生活を創るアイデアバッグ」コンクール(新木場タワー開催)、パソコン入
力コンクール、、創造アイデアロボットコンテスト(銀座中学校開催)、「あな
たのためのおべんとう」コンクール(女子栄養大学駒込キャンパス)の結果発表
が行われた。
又、午前中には銀座中学校において、上野文部科学省教科調査官による新指導
要領対応のロボコンを例にした具体的評価の実践についての講演が行われた。午後
からは新木場タワーに受賞者が集合し閉会式にて受賞者の表彰などが行われた。
閉会式の講評で上野調査官が言われた、技術・家庭科は学んで身につけた知識・技
術をより高度な知識につなげるのではなく、問題解決につなげる教科だから、受賞者の
皆さんもこの問題解決能力をこれからの受験や人生に活かしてくださいという言葉が印
象的だった。
・平成22年度 第10回全国中学生創造ものづくり教育フェアの詳細についてはこちら
→http://ajgika.ne.jp/page.php?p=fair_11
閉会式の様子
http://ajgika.ne.jp/page.php?p=fair_11_closing
会場の様子
http://ajgika.ne.jp/page.php?p=fair_11_other
[コメント]
新木場タワー4階では「マイ箸づくり」体験や「鉋うす削り」「槍鉋」体験が行われ
た。又、3階の「木材合板博物館」は木材の性質・環境性能・循環性などが理解しや
すいように体験などを交え工夫されており、木材の材料評価という意味では、一見の
価値があったことを言い添えておきたい。
 
★めざせ!「木工の技」チャンピオンの受賞者決定!
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全産協で工具を提供している めざせ!「木工の技」チャンピオンの結果発表が23
日行われた。文部科学大臣奨励賞は熊本市立江原中学校の河口さん(2連覇達成!)
全国中学校産業教育教材振興会長賞は浜松市立雄踏中学校中村君に決定した。
[コメント]
全国中学校産業教育教材振興会長賞を岡田会長が表彰されていました。さすがに
昨年の私のヘロヘロな表彰とは一味もふた味も違いました。
結果の詳細についてはこちら→http://ajgika.ne.jp/page.php?p=fair_11_monog_result

 
★その他のコンクールの様子
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創造アイデアロボットコンテスト
結果→http://ajgika.ne.jp/fair/11/blog/robocon_result.pdf
 

[コメント]
3つの部門があり、授業内部門はコート内にばらまかれた2種類のごみを回収する競技、
応用部門はゴルフボールなどを果実に見立てて収穫してはいけないものと選別しながら
収穫するもの、映像作品部門は様々なロボットの動きを撮影したものでストーリー仕立
てのものが多かった。
 
「豊かな生活を創るアイデアバッグ」コンクールの結果
http://ajgika.ne.jp/page.php?p=fair_11_monok_result
 
「あなたのためのおべんとう」コンクールの結果
http://ajgika.ne.jp/page.php?p=fair_11_monos_result
[コメント]
宮崎県新富町の富田中学校の「復興宮崎!みんなのエールにありがとう弁当」は(財)つく
ば科学万博記念財団理事長賞を受賞したが、皮肉なことに新富町で本日鳥インフルエンザ
が発生したという子供たちの気持ちを考えると心を痛める情報が流れた。
  
パソコン入力コンクールの結果
http://ajgika.ne.jp/page.php?p=fair_11_pc_result
[コメント]
基本的に入力の速さを競うものだが、要注目は「あなたへのメールコンテスト」で送られ
てきたメールに15分以内に返信するもの、「短い時間内に涙がこぼれそうな素晴らしい
メールがあった」とは関係者の弁。
この部門は従来のパソコンの使い方のうまさを競うのではなく、言語教育をふくむ情報発
信能力そのものを競うという新指導要領の要点を押さえた内容になっていてユニークな内
容であった。
 
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★上野調査官による新指導要領対応の評価の実践についての講演
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上野文部科学省教科調査官による新指導要領対応のロボコンを例にした具体的評価の実践
についての講演が行われたが、内容は教師向けのものなので参考になりそうな部分を簡略
化してお知らせする。
・先頃の調査から現在の子供たちは関心・意欲・態度・思考・判断に課題がある結果が出
た。
・教師は観点別評価基準では全員が「おおむね満足できる」(B)以上になることを目標に
してほしい。
・製作するものに特定の技術だけでなく、評価基準に記された範囲の他の技術についても
指導内容に盛り込むよう留意する。
・ロボコンであれば、ルールや制約条件によって生徒にどこを工夫させるかが変わってく
る。
・言語活動に関して作品などから、先輩など先人の思考の過程を読み取らせることで「工
夫し創造する能力」を育成することができる。
・書くことで自分の考えを表現し検討し考える道筋を身につけることにつながるので、プ
レゼンテーションを推奨する。
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[編集長の勝手に総評]
今回の特徴は、上野調査官の講演にもあったが、大会全体で言語活動や工夫・創造の重要
性から作るだけでなくプレゼンテーションを重視する傾向が強まったと感じた。我々の立
場からすると、そちらの方向ばかりでなく、1個作るための工夫ばかりでなく、生産性の
向上に向けての工夫などの重要性を様々な機会に主張してゆくことが、課題として浮上し
てきた。めざせ!「木工の技」チャンピオンの改革もこのあたりにヒントがあるのではと
考える。
今回特に「木工の技」と生徒作品コンクールの入選作品には、新指導要領の方向性から遊
離しているものがかなりあって、依然として「木工の技」では高難度な加工・接合技術を
駆使したものが、生徒作品コンクールでは手間と時間を掛け高難度な加工を施したものが
入選しやすい傾向は変わっていない。これは明らかに何かそれこそこちら側に創意工夫が
必要な場面であり、例えば他の生徒も作りやすい方法の開発を目指す「木工の技」とか、
授業内で使いやすい工夫に一定の評価をする生徒作品コンクールなどが考えられ、知財な
どと組み合わせることなどが考えられる。
今回の生徒作品コンクール家庭部門の文部科学大臣奨励賞を受賞した作品はふんだんに技
術の要素を含んだ家庭科作品で、技術と家庭の間の非武装地帯を切り裂くかのごとき作品
で、主催者側の痛いところをついたある意味では痛快かつ、象徴的な作品だったが、これ
は私たちが新しいスタンスを速度をもって明確に共有してゆく必要性を暗示していたよう
にも思われる。
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